【長崎市被爆建造物関係】長崎県防空本部跡(通称:立山防空壕)
どうもノブです。
今回は、長崎市立山町に位置する『長崎県防空本部跡(通称:立山防空壕)』について紹介したいと思います。
場所はコチラになります。
長崎歴史博物館の裏手にあります。
長崎県防空本部跡は太平洋戦争中、県の防空施策の中心的役割を担うところで、空襲警報が発令されると、県知事ら要員が集まり、警備や救援・救護等各種応急対応の指揮、連絡手配に当たっていた場所です。
壕内には知事室や警察部長室、防空監視隊本部などが配置されており、平成17年に整備され、同年11月より一般公開できるようになりました。
ちなみに長崎県防空本部跡の目の前は公園として整備されています。
公園の入り口から見るとこのような感じです。
中の構造は5つのエリアに分かれており、手前に幅約3m、高さ約2.5m、奥行約10mの
エリアが3つ並列しており、その奥に幅約9.5m、高さ3.5m、奥行約27.0mの知事室・
警察部長室を含むエリアが設けられています。
防空壕の入り口に見取り図があります。
北側入り口から入る材料室・防室監視隊を兼ねていたエリアは、幅約10m、高さ約
3.5m、奥行約24.5mあります。
このエリアと知事室・警察部長室を含むエリア、伝令室から通路で繋がっており、鉄格子が開いているところから入れますが、上の写真中央に見える入口から入ると中はこのような感じになっています。
今は補強のためにコンクリートが打設してある場所もありますが、原型の壁も保存して展示してあります。
説明書きにもありますが、戦時中は物資の不足により木材を芯にモルタルを塗っていたそうです。
表から塞がってた坑は中から見ると下のような感じでした。
なにやら土砂が堆積しています。
真ん中に位置する通路は全てに繋がっており長いです。
伝令室と呼ばれる部屋には当時のモノを展示してあります。
がんどう 知事室(長官室)のドアの取っ手
救援用電話部品 ソケット
ヒューズ 電話のバッテリー
伝令室から奥の部屋に伸びる通路
※この中は立ち入り禁止です。
通路が繋がっている奥の部屋は、別の入り口から入ることができます。
※ここから先への立ち入りは禁止されています。
他の県では防空壕は珍しいものかもしれませんが、長崎市内には今でも多くの防空壕が残っています。
長崎県防空本部跡に関しては、要人が入る防空壕だったため、構造がある程度頑丈に作られていますが、一般家庭で避難用に作られたものは構造など考えずに作られているため(戦時中にそのようなことを考える時間もなかったと思いますが)、崩れているものもあります。
現にこの長崎県防空本部跡も部分的に崩壊が懸念されており、点検がなされているようです。
悲惨な戦争を後世に伝えるために長く見学できるよう整備していただきたいです。
内部は一部を除き一般公開されており、第三火曜日が休壕日となっています。
施設の情報
開壕時間:9:30~17:00
定休日:毎月第3火曜日(祝日の場合はその翌日)
※但し、点検等による臨時休壕があります。
観覧料:無料
駐車場:近隣の長崎歴史文化
電話番号:095-844-3913(被爆継承課 被爆資料係)
住所:長崎市立山1丁目
アクセス:
路線バス
「歴文化博物館」バス停下車、徒歩1分「桜町公園前」バス停下車、徒歩5分
「市役所前」バス停下車、徒歩8分
路面電車
「桜町」電停下車、徒歩10分「公会堂前」電停下車、徒歩11分