鎖国時代、唯一海外に開けた「出島」とそれを繋ぐ「出島表門橋」の過去と今
ど~もノブです(^0^)
今回は「出島と出島表門橋」について書いていきたいと思います(・∀・)
長崎県外の人からすると「出島」と聞くと何を想像するでしょうか?
おそらく中学生の歴史の授業で耳にしたことがあると思いますが、、、。
「人工島」のことになります。
現在では周囲は埋立てられ、陸地の中で塀で囲まれている地域になります。
当時の出島の絵 ※長崎市ホームページより
そして現在は、以下の写真のようになっています(`・ω・́)ゝ
扇形の下側以外は埋め立てられ陸続きとなっています。
※写真右側に関しては、完全に道路になっています(*_*;
出島の目的
出島は、江戸時代にポルトガル人を管理する目的で建設され、
1639年に鎖国が始まってから1854年に日米和親条約が締結されるまでの
200年以上の間、日本の中で海外に開かれた場所は「出島」しかありませんでした。
出島から全国に広まったもの
出島を通して全国に広まったものは、スポーツでいうと「ビリヤード」、「バドミントン」、食品で言うと「チョコレート」、「ビール」。
今では当たり前のように手に入れたり馴染みのあるものも、この時代には出島にしかありませんでした。
出島がなくなる?!
鎖国が終わり、明治時代を迎える頃には、河川の氾濫を抑制するために川幅の拡幅工事を行い、在りし日の出島は姿を変えてしまいました。
そして1951年、鎖国当時の出島を復元しようと長崎市が復元工事に取り掛かりました。
出島復元の理由
意外と知られていませんが、出島を復元する目的ですが、
観光資源を作り出すわけでも未来に伝承するわけでもありません。
オランダからの指示なんです。
第二次世界大戦で敗戦した日本にオランダが求めたのはお金ではなく、出島の復元でした。
これには深い理由があって、オランダはナポレオンが皇帝に即位した際に占領されました。
この時にオランダの国旗が挙がっているのは長崎の出島しかありませんでした。
話は逸れましたが、復元事業の完成の目標は、業務着手から100年にあたる2050年。
現在、出島の中に建っていた建物が10棟復元されました。
出島表門橋の完成
そして2017年の2月27日に、江戸時代にあった表門橋が最新の技術で掛けられました。
これが「出島表門橋」で、表門の場所に橋が架かるのは、約130年ぶりのことでした。
ちなみに江戸時代の出島橋は、木で建造されており、その後、石で造り直されました。
この石橋の頃の出島橋の位置が、現在の出島表門橋にマーカーで落としてあります◎
これは現地に行って確認して見てください(^0^)
現在と昔で大きさが全然違うことにびっくりすると思います(・∀・)
話は、現在の出島表門橋に戻って、少し専門的な話になりますが、、、。
河川内に橋脚を立てず、出島への眺望を遮らず、出島に反力で負担がかからないように片持ちでバランスをとる最新技術で設計・製造されています。
簡単にいうと「てこの原理」で出島側が浮いています(⦿_⦿)
正面から見ても橋脚がなく「出島」がきれいに見えます。
出島表門橋公園
そして同じ時期に整備された「出島表門橋公園」が近くにあります。
キャノピーの奥には、当時の出島の護岸の位置を示す看板があります。
後ろに復元された建物がありますが、、、。
後ろにある看板と建物を照らし合わせると、、、。
昔の護岸のラインが分かるようになっています。
写真を撮る角度が少し悪かったですかね(^_^;)
この他にも隠れミッフィーなど訪問者を飽きさせない工夫が随所に施してあります◎
長崎観光の際は、ぜひ出島を含めた「出島表門橋」、「出島表門橋公園」へもお立ち寄りください(^0^)
「出島」は、8:00~18:00の営業ですが、
「出島表門橋」、「出島表門橋公園」は24時間立入ることができます。
アクセス等
出島
入場料:一般510円 高校生200円 小中学生100円
※団体割引あり
※ 障害者手帳(身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳)保持者及び介護者1名は減免があります。(市内在住)無料(市街在住)半額
営業時間:8:00~21:00
定休日:年中無休
駐車場:無し。近くにコインパーキング有り。
電話番号:095-821-7200
住所:長崎県長崎市出島町6-1
アクセス:路面電車(正覚寺行乗車)、出島電停下車、目の前