戦争当時魚雷が製造されていた『三菱兵器住吉トンネル工場跡』
今回紹介するのは、長崎市住吉町に位置する『三菱兵器住吉トンネル工場跡』
第二次世界大戦(太平洋戦争)末期、三菱重工業株式会社長崎兵器製作所(三菱兵器)の疎開工場として、この場所(住吉付近)から山を挟んで反対側の赤迫付近まで、約12.5m間隔で並列した6本のトンネルが掘られ、交代勤務により24時間体制で魚雷部品の製造が行われていました。
1本のトンネルは、高さ約3m、幅約4.5m、長さ約300mあり、このトンネルを総称して
「三菱兵器住吉トンネル工場」と呼ばれていました。
現在は6本のトンネルのうち、4本は埋め戻されており、1号トンネルと2号トンネルのみが表とつながっています。
上の写真の左側が1号トンネル、右側が2号トンネルです。
近くで見ると防空壕であることが伝わってきます。
1号トンネルの中には、ここで製造されていた魚雷が展示してあります。
2000年代後半に跡地の上を走る市道の拡幅工事に伴い、長崎市は1号、2号トンネルの住吉側を買収し、安全面に配慮して補強工事を施した上で、2010年3月10日より入り口付近に限り一般公開されました。
長崎市が作成した被爆建造物等ランク付一覧表でBランクを付けられています。
一般公開日は、原爆記念日前後の8月7~10日、国連軍縮週間の10月24日~30日で中に入ることができます。
一般公開日以外は、柵越しに見学するのみとなっています。
見学料は無料ですが、近くに駐車場がないため、公共交通機関で来場してください。
坂の1番下にコインパーキングが数台分はあります。
施設の情報
開壕時間:24時間、門前より見学可能。
定休日:なし
「ながさき平和の日」及び「国連軍縮週間」に合わせ、トンネルの入口が開放されます。
期間:8月7日~8月10日、10月24日~10月30日
観覧料:無料
駐車場:なし、近くにコインパーキング有り。
電話番号:095-844-3913(被爆継承課 被爆資料係)
住所:長崎市住吉町18
アクセス:
路線バス
長崎バス・県営バス「住吉」バス停下車、徒歩6分
長崎バス「泉町公園前」バス停下車、徒歩2分
路面電車
「住吉」電停下車、徒歩5分